取材

Interview ; 空中盆栽 Air Bonsai

2017年9月13日、世界最大のクラウドファンディング プラットフォームである「Kickstarter(キックスターター)」が日本ローンチしました。これにより、日本国内からプロジェクトを立ち上げて資金を募ることが可能になったほか、バッカー(支援者)として世界中のプロジェクトに参加することも容易になりました。

Kickstarter https://www.kickstarter.com/?lang=ja

そのKickstarterに日本ローンチ以前から参加し、世界規模の成功・ファンディングゴールを得ている日本人トップクリエイター「星人(ほしんちゅ)空中盆栽園」のプロデューサー・星ヒカル氏にお話を伺いました。


本記事は「キックスターター ガイドブック入門編(講談社刊)」より抜粋した内容です。全文は本書をご覧ください。
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784065107911


星ヒカル(星人プロジェクトプロデューサー)
星人(ほしんちゅ・空中盆栽園)は、アートプロジェクトです。私たちは、“小さな星”を創りました。それがAir Bonsai、空中盆栽です。

Air Bonsaiは「アート」です

宙に浮かぶ盆栽、「Air Bonsai(空中盆栽)」が前に立っていますが、私たちは「星人」という、“ほし”に“ひと”と書いた「ほしんちゅ」アートプロジェクトをしています。ビジネスという観点ではなく、アートという感覚で捉えていただいたほうが嬉しいと思っています。そのなかで「何をやろうか」というと、作品があったほうが面白いのではないかと。いくつか今も含めて考えているものがあって、なかでも象徴的だったのが空中で浮かせる盆栽です。上に浮いているのが「リトルスター」、小さな星です。下のベースが「エナジーベース」、エネルギーベースです。エネルギーを発信しながらリトルスターが浮いています。日本文化を作品にして、世界の人たちに日本のフィーリングを感じてほしいと。大変でしたが日本国内の産地それぞれに協力していただきながら形にしました。

星人空中盆栽園 | Hoshinchu Air Bonsai Garden
http://hoshinchu.com/ja/

Air Bonsai | Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/1280002828/air-bonsai-create-your-little-star

Kickstarterは私たちにとってメディアです。

Kickstarterは世界同時発信するメディアでもあります。そのメディアに対して私たちはマーケティング会社を使わずに自分たちの考え・アイディアで発表・発信を行いました。宣伝費払ってどうこうよりも、面白いコンテンツを作って適切な場所に置けば、取材が来ると考えてます。

星人空中盆栽園の話題性はすごかった、というよりすさまじかったです。Kickstarterローンチ直後はアメリカでの検索ワードが爆発的に伸びました。とてつもない量のフィードバックを得て、私たちの想像以上でした。バッカーの反応もよく、結果的にKickstarter上での専用コミニケーションチームが必要になりました。とくにバッカーが多いアメリカ人ならではの質問には同じアメリカ人のスタッフで応対しました。これは文化のトーン&マナー対策です。質問も答えもすべてオープン。私たちの答え方ひとつで他のバッカーのコメントが引っ張られていくので、とてもセンシティブにもなりました。ですがそれらコメントへの応対はQ&Aにもつながります。私たちの対応で問題が発生するとバッカーで支援してくれる人が生まれ、バッカーがバッカー同士でコミニケーションをとるようになり、星人の考えを代弁してくれる人が現れました。そこはとてもありがたい話なのですが逆もありました。ネガティブな意見も生まれました。その人たちに対してどう対応していくかの判断をリアルタイムで行いました。まるで嵐のようでした。

説得できるようなモノであれば
支援が集まります。

Kickstarterはクラウドファンディングのなかでも一番大きなプラットフォームであり、世界中で利用されています。Kickstarterはもとより、世界でのモノづくりではユーザーの声を反映しながらどんどん変えていく。その感覚は今後の日本のクリエイターに必要だと思います。未完成のものを許容する。ベータ版を世に出していく。プロトタイプでフィードバックを感じながら製品化に持っていく時代だと思います。そのプロトタイプを買う、という感覚が日本にはまだ根付いていません。寄付文化もライフスタイルのなかに根付いておりません。これからKickstarterで発表する日本人クリエイターの人たちはグローバルを見据えて、プロトタイプを許容する姿勢とコメントをフィードバックすることができると思っています。これがKickstarterを日本で始めるメリットになると思います。

キックスターター ガイドブック入門編
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784065107911